歯周病の原因と治療法
歯周病は歯の表面に付着したプラーク:歯垢(細菌の塊り)によって引き起こされる「歯の周りの病気」です。
歯肉の炎症による出血、腫れを特徴とする歯肉炎と、歯を支えている歯槽骨が破壊される歯周炎の2つに分けられます。
歯周病を引き起こす原因はいろいろありますが、特に多いのが毎日の生活習慣によるものが大半の原因となっています。
歯周病になる主な原因とは??
歯ぎしりが激しいんです・・・・
夜寝ていたら食いしばっちゃうんです・・・・
そんなあなたは歯周病になるかもしれません!!
歯周病は、細菌によって歯肉に炎症をひき起こし、やがては歯を支えている骨を溶かしていく病気です。
歯ぎしりや食いしばりをすることで、歯を支えている歯茎・歯根膜・歯槽骨などの歯周組織に負担がかかります。
そうすることによって歯茎に炎症が起きたり、歯と歯槽骨との間に隙間が出来たりなど、歯周組織が弱ることで歯周病菌に感染しやすくなるのです。
歯にかかる力~噛み合せ~
歯の噛み合わせが悪いと、全体の歯で噛む力をバランスよく分散することができなくなり、一部の歯に強い力が集中します。そうなると、歯周組織に過剰な負担がかかり、歯ぎしりや食いしばりをする時と同様に歯周組織が次第に弱り、歯周病の原因になるのです。
そこで、お口に入れるプレート(就寝時に入れるナイトガードでも可)などを使用し、お口の条件改善を行い歯周病の治療につなげます。
歯にかかる力が強くなるような噛み合わせの条件
- 噛み合わせが悪い
- 残っている歯が少ない
- 歯ぎしりがある
- 奥歯ですりつぶすように噛む人
歯周病になるその他の原因~プラーク~
プラーク(歯垢)を、食べカスと思っている方もいらっしゃいますが、実は細菌と代謝物のかたまりです。
プラーク1mgの中には10億個の細菌が住みついていると言われており、その中でも歯周病をひき起こす細菌が多く存在しています。
磨き残しなどで少量のプラークが残っているだけで、歯周病の原因となります。
歯周病を防ぐには毎日の歯磨きが大切です
プラークは歯ブラシで落とすことが出来ますが、歯石は石のように硬く、歯や根にしっかりとこびりついているため、歯ブラシでは落とすことができません。
そのため、歯石を取るためには特殊な器具、装置が必要です。
それ以外にも歯周病・歯槽膿漏を起こす原因があります。それは「歯にかかる過大な力」「ストレス」「たばこ」「糖尿病」などですが、それらが複合的に関与して歯周病の発症と進行をもたらしています。
歯周病だけでも恐ろしい病気ですが、最近ではその他の様々な全身の病気を引き起こす原因となることが分かってきています。そうならないためにも、普段からの正しいブラッシングや定期的な検診が大切です。
プラークを除去する方法
歯周病を引き起こす細菌は、酸素が嫌いです。歯周ポケットと呼ばれる歯肉の下に隠れて増殖します。
まずは、目に見える部分の「プラーク」はブラッシングで除去します。
どれだけ目に見える部分のプラークを除去できたかで、歯周ポケット内の細菌の量にも影響します。
歯周ポケットの中の歯石およびプラークはスケーリングやルートプレーニング、PMTCで除去し、歯の周りおよび歯周ポケット内をきれいにします。
ブラッシングと定期的な検診で歯周病を予防しましょう!
当院の歯周病治療は以下の内容を行います
プラークコントロール | 正しい歯の磨き方の指導 |
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歯周組織の改善 | 歯石を取るまたは手術をする |
咬合の管理・附与 | 01.過度な負担が個々の歯に集中しないようにする 02.自由に楽に噛めるようにする 03.自由に噛めて顎が楽に動かせる 04.ナイトガードを使用し、夜間の歯ぎしり・食いしばりから守る |